「ポジティブ思考の人」と聞きますと、どんなイメージを持たれるでしょうか。
・どんな時も前向きでエネルギッシュ、落ち込んでいるのを見たことが無い
・実際にはネガティブな思考が渦巻いていたとしても、無理やりにポジティブに持っていくことができる
・ネガティブは良くない!という信念がある
このようなイメージを持たれているかもしれません。
ものごとの成功の秘訣として「ポジティブ思考であること」は昔から言われてきたことであります。
では、ネガティブ思考の方は、成功を収めることはないのでしょうか?
結論から言いますと、ネガティブ思考の方も、あらゆる分野で成功を収めることが可能です。
目指す姿は「ネガティブを生かしたポジティブ思考」です。
先ほどの典型的なポジティブ像を「がむしゃらなポジティブ思考」としますと
「ネガティブを生かしたポジティブ思考」はとても自然かつ柔軟で、
女性が目指すにもふさわしい、心に優しいポジティブ思考の姿です。
まず、 「がむしゃらなポジティブ思考」を考えます。
どんな局面でも前向きに考えられることは、非常に素晴らしいスキルです。
まさに周りの光となるべくして生まれてきたと言っても過言ではありません。
ただ、もし、この思考に疲れていたり、無理を感じていたり、本当の自分とは違うと思ったり
そんな思いが心をかすめたとしたら、
次の「ネガティブを生かしたポジティブ思考」を目指してみるのはいかがでしょうか。
では、 「ネガティブを生かしたポジティブ思考」についてです。
その一『ネガティブ思考になってしまうこと、それは悪い事ではありません』
ネガティブ思考が浮かんだとしましたら、それは持っていて良いものです。
それがダメだと言われましたら、ますますネガティブに考えて落ち込んでしまいますよね。
ネガティブにどっぷりと漬かる時間も必要です。
そして、少しでも気持ちが浮上してまいりましたら
その二『ネガティブの原因となった事柄、それに対する思いをきちんと冷静に認識すること』です。
具体的な例を3つ挙げてみます。
1・「案外料理が下手なんだね」と言われて、女性としてダメな気がして劣等感を感じた。
2・持病があり、女性らしい装いができなくて悲しい思いをしている。
3・子育てで怒ってばかりいるので、子どもとの関係が上手く行かない。自分はダメな母親だと感じる。
1つの事柄で、どんな思いを感じたかということをしっかりと自分で見つめましょう。
すでにこの時点で、思考はポジティブに動いています。
ここまでできましたら、自分を褒めてあげるべきです。なかなかここが難しいものなのです。
つぎに、
その三『その根底にどんな目標があるのかを認識します』
先ほどの例での目標を探ってみましょう。
1と2のケースは
・女性らしくありたい
3は
・子どもにとって良い影響を与える母親でありたい
案外シンプルな答えが出ることが多いです。
そして次のステップは、余力のある時で構いませんので
その四『目標に対するプランを立てて進むこと』です。
先ほどの例では
1・料理ができる女性になりたいから教室に通おう。または、料理は特にできなくても良いので服装で女性らしさを演出してみよう。
2・口紅を塗るだけなら何とかできる。または、装いは難しいかもしれないけれど女性らしさをしぐさや髪の毛で表現できそう。
3・まあいっか・・と許せる部分を増やそう。または、怒ってしまうのは仕方ないけれど褒める回数を増やそう。
こんな感じでしょうか。
プランは必ず自分が納得できるものであることが大切です。
場合によっては易しいプランに代えることも立派な選択です。
ネガティブ思考を無理やりポジティブ思考に持っていくやり方とは違い、
ひとつひとつ自分が納得できるステップを踏んでいるのが特徴です。
心の動きに沿っており、自然で柔軟性のある方法です。
「ネガティブを生かしたポジティブ思考」に一回でも成功しますと、次はもっと簡単に行うことができます。
毎日コツコツと行うことで、いずれは習慣となるものです。
はじめは解決しやすそうな事柄から行ってみますと、成功体験をたくさん積むことができ、習慣づきやすいのでお勧めですよ。
ところで
ネガティブになる原因やそこに潜む欲求を探っていきますと、どうしても解決できない事柄もあるでしょう。
記事が長くなってまいりましたので、続きは次回の記事にアップします。