あなたには「苦手な人」や「自分と合わないように感じる人」はいらっしゃいますか。
もっと想いが激しくなると、「嫌いな人」となることもありますね。
『素敵な女性というものは、苦手な人なんていなくて、周りのみんなが好きで、その上みんなから好かれているはず・・
だから、苦手な人だなんて思ってはいけない!』
こんな風に考えて、自分を苦しめてはいませんか。
結論から言いますと、苦手な人や合わない人は居てもいいのです。
自分の価値観がすべての他人の価値観と合うことはあり得ないからです。
どんな人ともぴったり合うのだとしたら、自分が多くの我慢をしているか、相手が上手に合わせてくれているかのどちらかです。
我慢して相手に合わせることは、心をどんどん疲れさせます。
苦手な人とお付き合いしていく上で大切なことは、自らの心の健康を一番に考えることです。
素敵な女性は、苦手な人がいたとしても心の振れ幅が少なく、また、自らの心を乱れさせないコツを知っているだけなのです。
苦手な人と付き合うための10のコツ
■最低限の礼儀は欠かさないこと
近づきたくないほどに苦手感のある相手であっても、日々のあいさつであったり、職場ならば仕事上のやりとりなど、最低限の対応は他の人と差をつけずに行いましょう。
人としてやるべきことはやっている、ということは自信につながります。
■苦手な人の悪口は言わないこと
陰で悪口を発信している自分自身の様子を思い浮かべてみてください。
自分の一方的な考えで相手のことをさまざまに言いたてる様子は、自身の格を下げてしまうように思いませんか。
また、悪口を口に出すことで、相手の嫌さを再認識し、より嫌いになってしまうこともあります。
とはいえ、どうしても誰かに不満を言いたいことはありますよね。
「私はこういう考え方なので、~さんと合わないようです」という、あくまでも自分と合わないのだという言い方や
「~さんは私とは全く違う生き方をされてきたからか、私の考えとは合わないみたいなんです」と相手の立場を考えた言い方で発信すると、女性らしい柔らかさを感じさせてくれます。
■「人は人」「自分は自分」の線引きをすること
自分と他人がしっかりと区別できていると、少し苦手だな、合わないなと感じることはあっても、激しい嫌悪感や拒否感を感じることが無くなります。
激しい嫌悪感は心をとても疲れさせますから、それが無くなるだけでも随分楽になりますよ。
たとえばいつも揚げ足をとってくる男性であったり、いつも不機嫌な対応をしてくる女性であったり、自分から見ると信じられないような人がいたとします。
どの人々も、何らかの目的をもってその行為を行っています。
そしてその行為の原因はすべて彼(彼女)自身の中にあるのです。
揚げ足取りも不機嫌も、すべて彼や彼女の中の問題から生まれた行動であって、相手である自分には何ら関係のない事なのです。
相手のことを理解する必要はありません。
ただ、こんな考え方もあるのだということを認めるだけで良いのです。
自分と相手が別の人間であり、どんな考え方をするかはその人の自由であると理解することで、心がふっと軽くなります。
■正しい、正しくないの判断をしないこと
先ほどの「人は人」「自分は自分」に通ずるものですが、相手のしていることが正しいかそうでないかを判断する必要はありません。
相手の行動を見て、これは人としておかしい!と判断したくなる気持ちがあるかもしれません。
明らかにこれは間違っている、と思うこともあるでしょう。
善悪を判定することは、嫌悪感を増長させ、心を疲れさせる一つの原因になってしまいます。
また、自分が100%正しいということはそうそうないものです。
■媚びを売る必要はないということ
苦手だけれど何とか気に入られようとしてへりくだったり、なにもかも同調することは、自分の心を大きく疲れさせてしまいます。
自然にふるまえなさそうだと感じるうちは、多少の距離が空いても構いません。
相手に必要以上に合わせることなく、自分の心を大切に守ってください。
ここまでは、苦手な人と距離を置く考え方です。
ここからは、苦手な人との距離を縮めていく考え方です。
自分の心が何を求めているかを聞き、苦手な人と少しでも仲良くなりたいと望むときはこんな方法があります。
■知る努力をしてみること
相手のことを良く知らないせいで苦手感を抱いている可能性があります。
雰囲気で何となく苦手になり、たまにしか交流しないから余計に苦手になり・・
相手の行動や趣味、仕事などに興味を持ち知る努力をすることで、以前感じていた壁がすっかりなくなっていることがあります。
■苦手な人の良いところを見つけていくこと
相手をよくよく観察していると、必ず良い部分や優れているなと感じる部分があるものです。
そこに注目していくことで、相手への敬意が生まれ、好意的に見られるようになってきます。
もしいいタイミングがあれば、良いところを本人に伝えたり、他の人との会話で話すことができると、清々しい気持ちになるでしょう。
■自分が気にしている部分を教えてくれているかもしれないということ
苦手な人は、自分が気にしている部分に関わる人、ということもあります。
例えば、「愛想がよくない人が苦手」だとすると、
自分も素では愛想がよくないけれど、一生懸命頑張って愛想を良くしている・・こんな努力をしているからこそ、相手の愛想の無さが気になってしまうのかもしれません。
こんな時、自分は愛想のあるなしを気にしているんだなあ・・という意識を持つことで、自分の理解が深まります。
苦手だなと感じるということは、何らかの自分の問題を教えてくれているんだな、と気づくことで、相手に感謝の気持ちすら感じるようになります。
■自分の基準で決めつけていないか考えること
愛想が無い人が苦手だという場合、自分が作った基準で相手のことを勝手に愛想が無い、と思い込んでいるだけのこともあるでしょう。
できるだけ、様々な視点で相手を見ることです。
「愛想は無いように見えるけれど、助けを求められたらしっかりと応じ解決する頼れる人であった」
「愛想が無いのではなくて、興味のあるなしがはっきりしていてわかりやすい人だった」
自分の認識が変わるだけでなく、こんなふうに良いところも見つかるかもしれません。
■いつか仲が良くなるかもしれないと考えること
信じられないかもしれませんが、苦手な相手が一番好きな相手になることはよく有るものです。
苦手だと感じる部分を自分の中で消化できた時や、相手との思わぬ共通項を見つけた時、いままで感じていた苦手という感情が一気に好き、に振れるのです。
振れ幅が大きい分、仲良くなれた時の喜びはひとしおです。
今は苦手だけれど、もしかしたらいつか仲良くなる相手かもしれない、と前向きな思いを持っておくことで大きな心の余裕が生まれます。
苦手な人と付き合うためのコツは以上です。
私にも苦手だと感じる人がおり、たまに心が落ち込むこともありますし、距離を置くこともあります。
何故ここまで心を乱されてしまうのか、イライラしてしまうのかわからず、辛い気持ちになります。
けれども、苦手な人からはたくさんの学びがあります。
心地よいだけの関係からは決して得られない貴重な経験があります。
自分の心を成長させるための教えが隠されていると思うと、苦手な人との出会いにも意味があるように思えてきませんか。
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